ここでは指示代名詞、いわゆる「それ」「あれ」「あそこ」「あちら」などという物を指し示す言葉を紹介します。
ツワナ語で物を指し示す方法は2通りあります。
こちらは、単語に変わる代名詞を使う方法です。「私はドアを開ける」を「私はそれを開ける」の「ドア」を「そこ」に置き換える形です。英語だと「door」を「it」に置き換える感じですね。
これを、代名詞を使うと以下のように「lebati」が「lone」になります。
さて「それ」に当たるものが「lone」なわけですが、例によって名詞クラスによってコチラも言葉が変わります。
名詞クラス | Prefix | 指示代名詞 | ||
---|---|---|---|---|
1 | mo | ene | ||
2 | ba | bone | ||
3 | bo | one | ||
4 | me | yone | ||
5 | le | lone | ||
6 | ma | one | ||
7 | se | sone | ||
8 | di | tshone | ||
9 | - | yone | ||
10 | di | tsone | ||
11 | lo | bone |
Setswana Grammar Manualの名詞クラスの分類は南アフリカ式のようなのですがここではボツワナで私が学習した名詞クラスで分類しています。
というわけで、指示代名詞を使う際の文法は
主語 + 呼応・コンコード + 動詞 + 代名詞
例えば「ke rata dikgomo」(私は牛が好きです。I like cows.)の場合、「私はそれらが好きです。I like them.」と言い換えることが出来ます。この場合、ツワナ語では「それら」に当たるものを動詞の左側に持ってきます。
面白いのは、この「it/them」に当たる単語が「di」で、牛の単数形kgomoを複数にする際に付く、Prefixなのです。そしてこの文は、目的語を伴わないので「ke a」と「a」が入ります。
主語 + 呼応・コンコード + 目的語の呼応 + 動詞
今度書く