コンコードの多用
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呼応・コンコードの多用
ツワナ語の文では呼応・コンコード1が頻繁に出てきます。次の文を見てみましょう
- Ntswa e, e ne e e loma beke e e fetileng = この犬は先週 それを噛んだ。
「e」がやたらたくさん出てきますね、これらはNtswaという名詞(名詞クラス9)に反応してつく呼応・コンコードです。それぞれ次の意味があります。
指示代名詞
最初の「Ntswa e」ですが、「それ」「これ」というthisを表す、指示代名詞「e」です。Ntswa e,はこの犬という意味になります。
呼応・コンコード/分詞
次の「e ne e」は過去進行形(was doing)を表します。構成としてはbe動詞的な呼応・コンコードの「e」+「ne」+分詞の「e」という構成です。
- Ntswa e ne e loma = 犬は噛んだ
直接目的語としての代名詞
次の「e」はloma(噛む)という動詞の目的語としての代名詞です。英語では「it」にあたります。ツワナ語では目的語が代名詞になると動詞の前にやってきます。
- Ntswa e e loma = 犬はそれを噛む
関係代名詞
最後のbeke e e fetilengはbeke(days of week/週)とfetileng(last/この前の)で就職するための関係代名詞です。英語でいうとthatで、beke e e fetileng *を英語にするとweek that is passing*です。なお、関係代名詞は名詞クラスではAdjective Markerと表現することもあります。
- beke e e fetileng = 先週(この前の週)
さぁ!どうでしょう、こんなにも同じ「e」がたくさん登場するのにそれぞれ意味がある!なんてツワナ語は面白いんでしょう。そう思いませんか?ちなみにこの文を読むと「ンチャーエ, エネエ ローマ ベケーえーフェチレン」です。
関連を表す文
主語 + 指示代名詞 + 呼応・コンコード + 目的語代名詞 + 動詞 (-ng)
コンコードの多用.1533853665.txt.gz · 最終更新: 2018/08/09 22:27 by admin